近年、核家族化が進む中で、「個族(一人所帯)」が増加しています。価値観の多様化により、家族内の個々人が自由な価値観を持てるようになった一方で、世代間の共通の話題は減っています。お互いの価値観の違いを認め合い、本当のつながりを見いだすためには、きっかけが必要です。
その意味で、仏壇は「家族のつながる場」そのものだと思います。普段は一緒に住んでいない親族も、仏壇に並んで向かい合うことで、そのつながりを確かめ合うことができます。家族間の絆を再確認することで、お互いへの思いやりを強めるきっかけとなるのではないでしょうか。