お線香の主な原料はタブ(椨)粉といって、タブの木の樹皮を粉末にしたものです。 これを水で練り、ダンゴ状にしますが、これだけでは香りがありませんので、匂いつけとして、丁子、白檀、沈香などの植物性香料や、麝香(ジャコウ)のような動物性香料、香水系の合成香料などを加えます。
香木とは 伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)など、自然変異により香りを発するようになった木のことをさします。 お香やお線香の基本となる原材料です。 特に沈香の中の最上級品ともいわれる伽羅※は香りの中で『王者』とも評され、かの足利義政や織田信長などの武将たちも、 好んで薫いたと伝わっています。